スティッカムにてネットラジオ「torrows in the night !」を毎週土日21時から24時まで放送中!


by torrows
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大阪の20歳。父親を包丁で刺して殺害。

 またこういう事件が起こった。殺害理由が引きこもりの自分の部屋に父親が入って来て、カッとなって包丁で刺して殺害した。

 ......殺す理由になるのであろうか?全く持って訳の判らない事件だ。

 人を殺すってことがどういう事なのか?現代は人を殺す理由が幼稚で安易だ。殺す理由ってのはある程度重ければある意味成立するとか思うが(勿論理由があったからと言って殺していい訳では無い)父親が部屋に入って来てそれでカッとなって殺害なんてのは本当に子供じみてる。

 今の時代は頭を使って物を考えない時代で相手が起こした行動や言動に意味を求めない。自分がちょっと気に入らなかったり意にそぐわない言葉の表面だけすくってマイナスに捕らえ、すぐ腹を立て自分は常に被害者みたいな顔をする輩が多い。
 ちょっと自分に都合が悪い事でもその言葉には意味があって決して自分だけが辛いわけではないのだ。言う方も辛いことだってあるし、言葉の領域ってのは深い意味まで掘り下げたら実は凄い暖かい言葉だったり、言った相手も同じ位辛い思いだったりする事もあるのだ。

 僕も仕事でちょっと辛い顔をして同僚に気を遣わせてしまう時はいつも反省する。だって辛いのは自分だけじゃないもんね。雨で作業が困難だったりする時は僕は決まってマクドナルドのアップルパイを差し入れしたりする。辛いのは僕だけじゃ無いみんな同じ気持ちなんだって思うから。差し出がましいとは思うがこれが僕に出来る精一杯だからである。

 そういった全体や一緒に頑張る人たちを思いやるとか、困っている人を何らかのアクションで幸せにするとか。そういう事って大事だと思う。

 この事件の少年は4年間も家に引き蘢ったまま。その時息子の部屋に入った理由は父親がその息子に「話しがしたい」という理由だった。
 
 この父親はどんな気持ちで息子のドアをノックしたのであろうか?どんな想いで精一杯の気持ちを伝えたかったのであろうか?そんな事を考えると胸が痛くなる。
 きっと心を開いて欲しかったに違いない。息子はそんな父親の気持ちを考えたのだろうか?きっと自分は最大の被害者だからついカッとなってという理由を付けて父親を殺して自分を守りたかったのだろう。

 彼は現代社会の風潮である社会に溢れたら「誰かを殺すか」「引き蘢るか」「自分が死ぬか」というカードを引くしか出来なかった。

 学校や社会に溢れたらこのカードしか引けない社会の構図。個人を認めない全体社会が生んだ惨劇だと思う。
 きっと沢山の若者が社会に遺恨を残し、大人を恨み、衝動に身を任せ、被害者になり、目の前にこの3枚のカードを拡げて絶望的な選択をしているのであろう。4枚目の「決して諦めない。立ち上がる」というカードを持たずに。
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by torrows | 2006-10-05 23:10 | 社会面