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by torrows
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Baby i like

廃盤になった倉木麻衣の全米デビュー作「Baby i like」をヤフオクで購入した。聴いてみたがサウンドがしっとりしたR&Bサウンドが独特で、これを16歳で歌っていたんだなと今更ながら驚いた。
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 これが出た時は空前のR&Bブームの時代で、言わずと知れた宇多田ヒカルを筆頭に、女性ボーカルのR&Bサウンドが席巻した時代で、倉木麻衣もその時代に出て来た歌手の一人である。

 このCDを出した直後に国内レーベルとしてはデビュー曲になる「Day aftar tomorrow」をリリース。ラジオから火がついたという、まさに実力派路線のデビューだったと記憶する。

 僕も始めて倉木麻衣の曲を聴いたのはFMヨコハマで流れているのを聴いたと思うのだが、透き通るような声と、リズム感の高いサウンドは、これは流行るだろうなあ〜と思い、聴いていた。

 何処となく坂本龍一のような雰囲気で、独創性があるというか、歌を聴いているだけと、何かのマネみたいな印象を受けなかったのだが、宇多田ヒカルのパクリ騒動がデビュー直後に勃発したのだ。歌だけ聴いたときは思わなかったが、始めてテレビで見たときは「あーこれはマネだな」と思った位そっくりだった。

 その後セールスを伸ばし、リリースする歌はその疑似性を増し、「売れれば何でもするんだなあ」と思った。商業主義丸出しのプロモーションは共感は持てなかったが、歌だけ聴いているとそんなに気にならなかったので、世間が騒ぐ程バッシング的な立場で捕らえていなかったな。

 しかしライブでの歌唱力の無さとか、マスコミに取り上げられるのは父親のスキャンダルとかモノマネ疑惑とか、プロモーション一つでここまで悪い印象を世間に与えてしまうんだなと思ったね。だって普通に出ていればここまで叩かれなかった訳でしょ?まあデビューしたのも若過ぎたし、歌唱力がついていかないのも無理無いよなあ。ライブ映像では見ていられない程苦しそうに歌うし、か細い声がどんどんフェードアウトする様はよくある二流歌手の光景その物だったと思う。しかしCDで聴く限りでは、他の歌手には無い雰囲気が有り、間違えがなければきっと凄い歌手になれるんだろうなあと思っていた。

 その後にリリースした「reach for the sky」辺りから独自の路線になったんだろうな、アレは誰かのマネみたいな雰囲気では無かったし、当時この曲を主題歌としたNHKの朝の連続ドラマ小説にもぴったりだったし、宇多田ヒカルとは全く違う歌手になれたんだと思う。あの頃くらいからそういうバッシングも無くなったしね。

 その後はその年のアルバムにテーマみたいな物が付いてくるようになって、60年代のグループサウンズだったり、ロックした80年代サウンドだったり。R&Bに留まらず様々なジャンルや年代にチャレンジする倉木麻衣は他の歌手には無い楽曲のグローバル性みたいな要素もあって素晴らしいと思う。歌詞もメッセージ性が強く、倉木麻衣のメッセージは切なかったり、元気が出たり、近年あまり見られない「心に残る詩を歌う歌手」だと思う。

 ファッションも80年代のアメリカの女の子っぽかったり、長いスカートで清楚な雰囲気の時もあったりして、一見地味目な印象があ彼女だが何となく惹かれるんだよね。最近のライブ映像を見る限りでは大分声が続くようになったみたいだし、歌手として少しづつ成長して行く彼女を見るのもまた励みになる。

 バッシング騒動やスキャンダルなどからここまで飛躍し、現在までヒットを飛ばす倉木麻衣は芯が強い歌手だと思うし、心に残る歌を歌う数少ない歌手として、これからもどんどん頑張って欲しいと思う。
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by torrows | 2007-03-02 23:57 | 音楽、映画