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ミハエル2

 さて、F1も18レース終わり。チャンピオンもアロンソに決まり全て終了した。この一年のシーズンを締めくくるブラジルGPのミハエルシューマッハーをクローズアップしてこの記事を書きたい。
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 僕はあの9週目のシューマッハーがスローダウンする所が一番心に刺さった。フィジケラをすごいドライビングでパスした瞬間。突然シューマッハーのフェラーリが挙動を乱す。すると次々と抜かれて行くあの瞬間。「ああ....」という声が聞こえて来そうなオンボードカメラの映像は悲しくもあり、新しい時代の現れでもあり、無情なこの世界でシューマッハーが始めて見せた人間の悲しみみたいな光景だった。

 原因は他のクルマが落としたパーツを拾いタイヤがバーストのである。痛めた足を引きずるようにピットに戻り新しいタイヤに履き替えてまた再スタートした。「諦めない」そんな声が聞こえてくるようだった。

 最後尾にまわったシューマッハーは、もの凄い速さで追い上げを見せる。しかしギアボックスのトラブルなのかエンジンのトラブルなのか、時折スローダウンをする。しかしミハエルは諦めない。そして4位までポジションを上げる。

 しかしファイナルラップに差し掛かった時はもうトップ3は揺らぐ事は無い。そのままトップでチェッカーをチームメイトのマッサが受け、2位でチェッカーを受けたアロンソはここでワールドチャンピオンを決めた。

 シューマッハーは最後のレースを4位完走で終わった。サイボーグシューマッハーは完璧でなく最後に見せた人間臭さ。それを見た僕は胸がいっぱいになった。

 マンセルもプロストも速かったが弱点はあった。が、シューマッハーはそれが無くまさにサイボーグのように勝ち続けた。しかしあのシューマッハーが、ミスもするしレース展開を動かす事も出来ない。

 最後にマッサが表彰台に上るとき円満の笑みをこぼしマッサを讃え抱擁する姿にはサイボーグのような姿は無く、優しさで胸がいっぱいのミハエルの姿だった。
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 この2006年は様々なドラマがあり、僕はこのミハエルの優しい笑顔が一番心に残るF1での出来事だった。自分はワールドチャンピオンを逃し、今年で引退なのに。一番悲しいのはシューマッハー本人なのに。最高の笑顔で相手を讃える。

 
感動をありがとう。深紅の皇帝。もとい、優しいミハエル。

 僕もあんな笑顔が出来る男になりたい。
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by torrows | 2006-10-30 00:43 | F1